ぴあヘルパー

介護福祉士・そううつ病のピアヘルパーとして福祉・教育・医療等の記事をかいてます。

いのちの木、テレビ紹介された横浜のコミュニティカフェ


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「ビヨンドザリーフ × いのちの木 〜編み物サークルのおばあちゃんが作るニットバック〜」がテレビ番組で紹介されて注目。私が起業したNPO五つのパンが運営する『コミュニティカフェ いのちの木』を紹介します。

 

<目次>
1. NPO五つのパンがオープンしたカフェ
2. カフェ&ショップ
3. ミシンのワークショップ
4. 編み物サークル
5. おばあちゃんの編み物会社
6. 本づくり学校
7. 発達障がい当事者会・てくてく会
8. あとがき、店舗マップ

 

 

緑あふれる遊歩道が整備され、都会のオアシスのような仲町台の美しい並木道に、
いのちの木がオープンしてから、早3年半の月日がたちました。

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こだわりのコーヒーや紅茶、焼きたてのパンやケーキをたのしみながら、さまざまな世代の方が気軽にものづくりに参加できる「ミシンの音のするコミュニティカフェ」として、少しずつ地域のみなさまに知っていただき、今ではたくさんの方が足を運んでくださるようになりました。

ゆっくりと、しかしあっという間に過ぎた3年半のあゆみを書きとめたいと思います
(運営者・岩永と竹内のふりかえり)

 

「NPO五つのパン」がオープンしたカフェ


いのちの木は、精神障がい者の訪問介護や地域活動支援センターなどの活動をおこなう「NPO法人 五つのパン」が運営しています。

はじめからカフェだったのではなく、もともとは横浜市のセーフティネット推進モデル事業により、「高齢者の生きがいと障がい者の働きたいをつなげる」を活動のテーマとして、高齢者の技術を障がいのある若者たちに伝える講座などを開いていました。

この活動を通して高齢者の方々と接するなか、地域が抱える課題がみえてきました。子ども夫婦に呼び寄せられる形でふるさとを離れ、横浜市都筑区にやってきた方が多いこと。そうしたみなさんは土地に縁がなく、地域に友人や知人が少なく、地域社会に居場所を見つけづらいこと。若い世代との交流も少ないことなど‥。

これらを解決していくアイデアがいくつか浮かびましたが、制度の狭間にある方々の必要や世代間の交流(多世代交流)が豊かな関係を生み出すことを知り、いのちの木をNPOの自主運営とすることで活動の幅を広げ、障がい者を含めた幅広い層の若者と高齢者とを結びつけるカフェとしてオープンすることにしたのです。2012年8月のことでした。

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カフェのオープンにあたり、着目したのが、長年の経験によって培われた高齢者の「手仕事の知恵と技術」です。

かつての日本は、生活の必要のために自らモノを作りあげ、大切に使ってきました。日常のなかに、心のこもった「ものづくり」がありました。高齢の方々がもつ、こうした「ものづくり」の知恵と技術を、主婦や障がい者・ひきこもり等の若者たちと共有する場をつくり、たくさんの人が気軽に参加できるようにしたい。ものづくりの楽しさや、さまざまな世代の人と出会うよろこびを感じながら、いつでも居られる場所として過ごしてほしい。そんな願いをこめて、いろいろなワークショップやサークルをひらく「ものづくりカフェ」として活動することにしたのです。

いのちの木には毎日、地域のさまざまな世代の人たちが訪れてくださるようになりました。

活動コンセプトは「本物に触れ・つくり・引き継いでゆく」。

木のぬくもりに囲まれた店内では、週末を中心に、プロの職人や作家による手作り製本・レジン・カリグラフィーなど、多彩な分野のワークショップを展開しています。

 

カフェ&ショップ

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カフェは、月曜〜金曜の10:30〜17:00にオープンしています。

カフェでお出ししているコーヒーは、こだわりの「堀口珈琲」の豆を使用。「コーノ式」にて、注文を受けてから1杯1杯丁寧に抽出しています。

トーストセットの山型の食パンは、地元のパン屋さん「ブルーコーナー」で人気No. 1の「沖縄の塩パンドミ」をつかっています。卵も牛乳も不使用、無添加の安全でおいしい自慢の食パンです。

カフェメニュー▶︎カフェ - いのちの木ホームページ

 

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店内に併設されたショップでは、ワークショップの講師でもある作家・職人の手による美しい作品の数々や、布小物・編み物の作品を展示、販売しています。

同じ仲町台にある姉妹カフェ「マローンおばさんの部屋」でつくられた手作りクッキーや、ブライダルギフトで人気の横浜愛育会おおぐち工房第2さんの「本格派ホテルレシピクッキー」もおすすめです。

 

ミシンのワークショップ

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さまざまなワークショップの中でも、ミシンのワークショップは、今では毎日開かれるようになりました。子どもからおばあちゃんまで足を運んでくれます。

(ワークショップのコース▶︎いのちの木ホームページ バッグ・エプロン・ブッグカバー等さまざまなコースがあり予約が必要)

春先には、入園バックを初めて手作りするママに、おばあちゃんが縫い方のコツを教えました。カタカタカタ…と、ミシンの音が優しく響くなか、お話に花を咲かせながら、作品が完成していきます。

はじめて店内に足を運ばれたお客様のなかには、ところ狭しと置かれた、一見カフェとは関係のなさそうなものたちを、珍しそうに眺める方もいらっしゃいます。ミシンや糸ボビン、何種類もの布の山、編み物セット、革鞣しの機械‥。空間に優しくとけ込んでいるこれらは飾りではなく(なかには飾りのものもありますが‥)、いのちの木の日常そのものなのです。

姉妹カフェ「マローンおばさんの部屋」とも交流し、ミシンの技の継承や商品開発にも取り組んでいます。

 

編み物サークル

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ものづくりの知恵と技術の継承の場は、ワークショップだけではありません。日々のサークル活動も、高齢の方たちにとって、自らが培ってきた知識や技術を地域の主婦や子どもたちに伝えるという、活躍と継承の場なのです。ふだんは接する機会をなかなか持てない世代の人とも話す機会にもなり、新たな出会いを生み出すコミュニティともなっています。

第1・第3木曜日にひらいている編み物サークルでは、子育て世代のママに編み方を教えるのは、おもに年配のベテラン主婦の役割。さまざまな世代の女性たちが1つのテーブルを囲み、世話話しをしたり、時には悩みごとを相談したりしながら、編み棒を動かしています。笑い声が絶えない温かな雰囲気のなか、毎回素敵な作品が仕上がり、お互いの作品をプレゼントし合うなどして楽しまれています。仲間が仲間を呼び、サークル活動は徐々に広がりをみせてきました。

そんな編み物サークルに、転機が訪れました。

1年後をめどに、編み物会社を設立することになったのです。そして「オリジナルブランドを立ち上げて販売する」という目標に向けて、商品開発プロジェクトがスタートしたのです。

おばあちゃんの編み物会社

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きっかけは、2014年の春。

ファッション誌「JJ」のエディター・楠佳英さんとの出会いでした。当時、ハンドメイドバッグの新ブランド「Beyond the reef」の設立準備を進めていた楠さんは、いのちの木の編み物サークルのことを知り、販売するニットのクラッチバッグの製作を依頼してくださったのです。編み物サークルは、趣味の域をこえて、商品づくりという新たなステージに入りました。

そして、夏。

完成した手作りバッグは、「JJ」をはじめとした有名ファッション誌上でも紹介され、ネット販売ではわずか30分で完売する人気に。「デザインと品質が良ければ、商品として販売することができる」。「Beyond the reef」の商品開発の協力を経て、技術力をみがいたメンバーに、新たな目標ができました。それが、「おばあちゃんの編み物会社」の設立です。

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 メンバーたちは、オリジナルブランドをかたちにしようと、動きはじめました。ブランド名は「ドルカス」。新しい品質のいい毛糸を探し、さまざまな編み方を研究し、毎日のように情報交換をしています。資金調達は、WEBを利用したクラウドファンディングという手法でおこない、賛同者から寄付が集まりました。この資金をもとに、ニット会社設立に向けた商品開発を進めたいと、日々取り組みをすすめています。高齢者と若い世代の主婦が共同して取り組む新たなビジネスのモデルケースともなれるよう、互いの健康を気遣いながら取り組んでいます。

 

本づくり学校

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ワークショップの域をこえ、本格的な週末学校を設立した分野もあります。

2014年4月、かねてより美篶堂さんと準備をすすめていた「本づくり学校」がスタートしました。高齢化した一流の職人がもつ製本の知恵と技術の伝承をはじめ、編集・デザイン・印刷などの第一線で活躍するプロたちが集い、本づくりに関する多角的な授業を、年間を通しておこないます。

2015年8月現在、すでに基礎科は3期生の授業がはじまりました。基礎科を修了した1期生の多くは、さらなる技術の習得をめざして、応用科の課程に進んでいます。

機械化した工程ではあらわすことができない、美しいぬくもりのある、人の豊かな感性をもりこんだ質の高い本づくりを、若い世代に伝えていきたいと考えています。

本づくりの教科書。
あとがきで「NPO五つのパン × 美篶堂」本づくり学校設立のことが書かれています。

 

発達障がい当事者会・てくてく会

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発達障がいの当事者があつまる「てくてく会」は、21歳で日本への宣教師として召され、自らも当事者である亜莉栖さんを中心に、第1・第3木曜日と、第2金曜日にひらいています。

アスペルガー症候群・特定不能の広汎性発達障がい・高機能自閉症といった広汎性発達障がいの当事者の方、注意欠陥多動性障がいの当事者の方は、どなたでもご参加いただけます。(予約制)。

たくさんの悩みをひとりで抱えて苦しんでいる方たちが、同じ悩みを分かち合える友達とともに、楽しく心安らぐひと時を過ごしていただけたらと思っています。

▶︎てくてく会ホームページ

<予約・問い合わせ>

teku.teku.kai@gmail.com(担当:下地亜莉栖)

 

あとがき、店舗マップ

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いのちの木は、このほかにも、さまざまな活動をしてきました。

そしてこれからも、いろいろなアイデアをかたちにしていきたいと考えています。

高齢の方、障がいをもった方をはじめ、地域の方々が笑顔で活躍できる場がたくさんある社会になることを願っています。

 



〒224-0041 横浜市都筑区仲町台1-3-21 アルス仲町台せせらぎ公園壱番館102号室
TEL 045-945-2223  FAX 045-947-1779
ホームページ▶ ︎ http://inochi-no-ki.com