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ぴあヘルパー

介護福祉士・そううつ病のピアヘルパーとして福祉・教育・医療等の記事をかいてます。

躁鬱病(そううつ病・双極性障がい)ってなに?

そううつ病(躁鬱病/双極性障がい)

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そううつ病・双極性障がいは、うつ状態と躁状態(軽躁状態)を反復し、社会的なハンディーキャップを背負ってしまう病気ですが、多くの場合、薬物療法および心理・社会的治療によりコントロールできます。

しかし、病気について本人や家族が十分理解していないために再発を繰り返してしまう場合や、治療により十分に病気をコントロール出来ているにもかかわらず病気に対する周囲の無理解により社会参加の機会を奪われてしまう場合も少なくありません。

当事者として、この病気への理解が深まることを願って記事を書きます。

<目次>
1.どんな病気なの?
2.専門家のサイトや本の紹介
3.こんな症状です
 3-1.躁状態
 3-2.うつ状態
 3-3.安定すれば寛解
4. まとめ(ぴあカウンセラーとして)

 

どんな病気なの?

医学的には「気分障がい」というジャンルに入ります。うつ病と同じジャンルですが、全く違う病気です。躁うつ病は、躁(そう・ハイな状態)とうつ(ロー状態)を繰り返す病気です。最近は「双極性障がい」と呼ばれています。

俗に言う、「気分が変わりやすい」「気まぐれ」程度のものとは全く違います。 普通の人の感情の揺れが-1~+1くらいだとしたら、躁うつ病の感情の揺れの幅は、タイプや人にもよりますが、その数十倍以上にも換算されるでしょう。

躁の時は、自分では調子がいいと思うため、自分ではコントロールできず、病気だという認識(病識)もないので、治療や入院も拒否しがちです。さらにうつになると、躁の時のことを思い出して自己嫌悪に陥ったり、人により貧困妄想などが出て将来を悲観し、ひどい時は自殺を図ったりします。

周りから見れば、「意志が弱い」「怠け者」のように見えますが、それは全く違い、本人の責任ではありません。なぜなら、ストレスなどが主な原因ではなく(きっかけにはなりますが)、脳内の神経伝達物質の異常によって引き起こされる病気だからです。

ですから、薬物治療が主になります。 躁とうつを繰り返すといっても、境目がはっきりしてる人とそうでない人がいますし、症状や周期も人によっていろいろです。躁とうつの期間もさまざまですが、一般に躁の方が短いようです。

原因は、何らかの遺伝的要素が関与していると言われていますが、同病の親を持った子供の発病の確率は2~10%くらい(つまり9割以上は発病しない)で、いわゆる遺伝病ではありません。「遺伝する体質」がこれくらいということです。糖尿病などと同じです。それに加え、ストレスなどの環境要因が加わって発症するのではと考えられています。

 

専門家のサイトや本の紹介

ここで、そううつ病のことが詳しくわかる

専門家・精神科医のサイトや本を紹介します。

 

加藤忠史ドクターのツイート・本

 

 

上のツイートにある、日本うつ病学会・双極性障害委員会の
「躁うつ病(双極性障害)とつきあうために」
PDFファイルhttp://www.secretariat.ne.jp/jsmd/sokyoku/pdf/bd_kaisetsu_ver1.pdf

<目次>
1.躁うつ病(双極性障害)だと気づくことが第一歩
2.躁うつ病の症状を知ろう
3.躁うつ病とつきあうために:患者さんご自身へのお願い
(1) 医学的な治療を十分に受けること。(2) 自分の今の気分の状態をよく知ること。(3) 治療目標の設定を明確にすること。(4) 生活のリズムを整えること。(5) ストレスとの付き合い方を学ぶこと。
4.躁うつ病の治療薬の効果と副作用
5.ご家族へのお願い 6.躁うつ病の原因
7.専門医の見つけ方 8.躁うつ病に関する研究について

患者さん自身と家族にとってわかりやすいものです。

感情をコントロールするために、まず自分を知る=病識をもつことが大切です。

 

 

片山信吾ドクターのツイート

 

 

 

片山ドクターの青山渋谷メディカルクリニックより

▶︎疾患・状態解説「双極性感情障がい

 

そううつ病の精神科医Kay Redfield Jamisonの本

 

この本と彼女の活動にあこがれて、精神保健福祉の仕事を始めました。彼女に会ってみたくてアメリカ・UCLAまで旅行もしました。

 

この本は、重篤な躁鬱病を克服してジョンズホプキンス大学の教授となったケイジャミスンの自伝である。致死率の高い躁鬱病の怖さと軽躁状態の魅力をとても率直に伝えている。文学作品としても第1級で、色彩感覚にあふれるそれぞれのエピソードが目に浮かぶ:ほほえましいシーンが満載の利発な子供時代、臨床心理学を専攻しているにもかかわらず自分の病気を認識できなかった愚かさ、崩壊していく家族とやさしい兄の庇護、スコットランドの美しい彩りにいやされる欝の心、薬を拒否する非合理性、薬による心の平安と仕事の大成功、それを肯定しながらもかつての躁をなつかしむ心と体。。。。彼女を理解し支え成功に導いた美しい人達、躁鬱の彼女に惹かれる男性達との出会いと別れ。。。この本は、躁鬱病を主題としているが、気性が激しい、そしておそらくとても魅力的で凛とした著者の姿をも余すところなく描き出している。この本を読んでいると、著者がそばで静かに語っている、著者と二人だけで語り合っているような気になる。全編が躁鬱病との壮絶な闘いに費やされているのに、このあふれでる心地よさは何であろうか?いうまでもなく、躁鬱病は性格や精神の問題でなく、化学と分子生物学の問題であり、精神に影響する内科的疾患である。躁鬱病で死ぬ人達は、自らの決断で死ぬわけでなく、脳内の化学反応に文字通り殺されたのである。躁鬱病は、人間の精神について何事かを、それがいかに微妙なバランスの上に成立してるかを、語っているのではないだろうか?この痛ましくも魅惑的な疾患に、科学による解明がもたらされんことを。

 

こんな症状です

躁状態

躁うつ病には、1型と2型の二つがあります。1型の方が躁が激しいものです。この躁の強さによって、双極1型、双極2型という分類をされます(アメリカ精神医学会の分類 DSM-IV による)

1型の躁は、大体の場合、非常に気分がよく、やる気もあり、自分では絶好調のつもりで新しいことを始めます(多幸感がなく、イライラの強い不機嫌な躁もあります)。 しかし、すぐ気が変わり、いろいろなものに手をつけるので、実際の仕事ははかどりません。また、ささいなことで激怒します。何週間も不眠不休で行動したり、ひどい時には、多大な借金をしての起業や事業拡大、何百万円ものむだな買物・ギャンブルをしたり、激怒による暴力や性的逸脱行為をしたりします。また、人によっては、「自分は選ばれた特別な人間だ」とか、「自分はすごい超能力がある」「選挙に出る」などの誇大妄想、幻覚・幻聴などが出たりします。本人は気分が高揚しているので、病識(自分が病気だという意識)は全くなく、心配して治療を受けさせようとする家族に対して反感を持ちます。躁の時のことをきれいに忘れてしまう人もおり、家族は振り回されっぱなしで、精神的にも肉体的にも大変疲れてしまいます。

2型の躁は社会生活を営めるくらいの躁(軽躁)で、激しく怒ったり妄想が出たりはしません。眠らなくても平気で、気分は陽気、まわりとも活発に交流し、一見何も問題ないように見えます。が、「軽躁」は立派な病的状態なので、注意深く見ると、「ふだんの本人」よりも少し違った感じがします。 本人も、「スイッチが入って陽気になっている」というような状態で、単純に楽しいわけでは決してなく、イライラが募ったり疲れがたまったりしています。はた目からは楽しそうに見えても、実はかなりのプレッシャーがかかり、無理をしています。 1型ほどではなくても、新しいことを始めたり、ほしいものを次々と買ったり、目移りしたり、話が飛んだり、衝動的だったりします。被害がないから、元気だからとそのままにしておくと、いずれガス欠になってうつ状態になりますから、早めの治療が必要です。

 

うつ状態

何週間も、毎日、ゆううつな気分が続きます。朝が一番ゆううつで、夜になってくると軽くなるのが普通です(日内変動)。食欲もなくなり、不眠になり、悲観的なことばかり考えてしまいます。躁うつ病のうつ状態では、不眠もありますが、過眠になることも多いです。ひどい時は、ほとんど寝たきりになり、頭も動かず、生活ができなくなって入院することもあります(昏迷状態)。少し体力がついてきても、気分は悪いので、「破産してお金がない」「恐ろしいことをした」などのネガティブな妄想が出て、自殺に結びつく場合もあります。

 

安定すれば寛解

躁うつ病は、状態が安定した時には何の症状もなく、普通の人と変わりません。 安定すれば病気でない人とどこも変わりがない(必要なら予防薬を飲むくらい)というのが、この病気の特徴です。 安定した状態が続けば、「寛解(かんかい)」とみなされます。「寛解」とはいわゆる「治癒」のことですが、薬を飲まなくなると再発することが多い(再発率95%)ため、「治癒」とは言いません。 しかし、再発予防のための最小限の薬を飲む程度で、普通の生活が送れます。


 

私の躁鬱の症状・エピソードはプロフィール記事にかいています▶目次2-2 高校で発症した躁鬱病(そううつ病)

 

まとめ(ぴあカウンセラーとして)

 

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去る3月30日が、世界双極性障がいデー(World Bipolar Day)でした。3月30日は、ヴァン・ゴッホの誕生日であり、ゴッホがこの病気を患っていたという説もあるために、この日が選ばれました。
双極性障がいは、他の多くの病気と同じ身体の病気であり、治療により再発を予防することができます。実際に、多くの方々が、この病気とつきあいながら、社会で活躍しています。

プロフィール記事に書いてますが、私の躁うつ病は、時を経て、いまは「寛解・安定した状態」です。再発予防のための最小限の薬を飲み、落ち着いて過ごしています。

双極性障がいに対する社会の理解が深まり、この病気と共に生きる人たちが等身大に理解され、病気に翻弄されることなく人生を送ることができる社会が実現するように願っています。また、そんな社会の実現のために、ぴあカウンセラー(そううつ病の介護福祉士)として自分の経験を活かしていければと思います。